旅するおばさん(ときどきノマド)

おばさん一人暮らしが気ままに時々一人旅するブログ

2023-1-7 一つ一つの旅を大切にする年にしたい

 年が明けて予約していた美容院と歯医者に行った後、地元の小さな美術館に入った。ここに所蔵されている美術書を眺めるのが楽しみだ。今日はルオーの美術書を堪能した。

 昭和中期に出版された巨匠シリーズ。出来が素晴らしい。絵がページに印刷されているのではなく、一つ一つグロス紙にカラー印刷され重いページに貼付されている。そして、そこに書かれた説明文が素晴らしい。日本語で読めて本当に嬉しくなる内容なのだ。

 2004年からつい数年前まで私は名画をたずねて世界を旅してきた。というとカッコ良すぎるのだが、世界の美術館をたずねるのが楽しみだったのだ。アメリカに住んでいるとヨーロッパは近く感じる。パリのルーブル美術館マドリッドプラド美術館、モスクワのトレチャコフ美術館は何度でも通いたい。もちろんニューヨークのメトロポリタン美術館は数えきれないほど通い詰めた。

 美術館を訪ねてしまうと旅の目的は達成してしまい、余った時間で街を観光する。この部分はノープランなので、いたって雑ないきあたりばったり。目的地に着いたら閉まっていたり、予約していなかったために入れなかったりすることも珍しくなく、外したとしてもさして残念でもない。

 こういう雑な旅の癖がついたせいか、きちんと計画を立てて動くのが苦手だ。昨年、日本のあちこちを旅しようと、思いつきで出掛けてみたが、思い返すと雑な旅が多かった。きちんと計画を立てておけば、効率よく回れたと思う。無駄に歩くことも多く、弱い膝を酷使してしまった。毎日のピアノ練習とともに、膝活動はまめに行っている。そのおかげで日々の生活が膝の痛みによって妨げられることはない。

 しかし、旅に出ると歩かないわけにはいかない。旅から戻ってくると、1週間は膝の痛みに悩まされる。疼くような痛みに襲われている時は、このまま一生治らないのではないかと不安になるが、なるべく歩かず膝を休めることによって、次第に痛みは薄らいでいく。

昨年の暮れ、北海道で雪道を歩いた時、さらなる膝の衰えを感じた。なるべく歩かないように しよう、と思っているうちに、数百メートル先の観光地も「ま、いいか」と諦めてしまった。こういう時はたいていその日の総歩数が1万歩を超えている。

 あまり歩かず、きちんと見どころは抑える。シニアとしてのこれからの旅(はていねいな計画の上で動こうと決意した。

<2022年の旅するおばさんの旅の軌跡>

と言いながら、新年早々、信じられないことが起こった。仕事が始まる前に名古屋に行こうと計画していた。そして、名古屋からバスツアーで伊勢神宮に行こうと思ったのだが、前日になって気がついた。……予約していなかった…… 新幹線もホテルもバスツアーも!

 こんなことは初めてだ。いよいよボケたか。いや、おそらく計画を立てるのに気をとらわれすぎて、予約した気になっていたのだろう、と思いたい。しっかり荷造りした後に、なんとなくいやな感じがしたのが発覚の発端。予約の痕跡がない。信じられない。どうした、私。

 結局、名古屋行きはやめた。いまだショックから立ち直れないでいる。心なしか膝も疼く。

 まだまだ見たい行きたい食べたい日本がある。いきあたりばったりの旅も、きっちり計画した旅も、なかなか手強いが、今年は一つ一つの旅を大切にしていこうと思う。