2022-8-28 つまらぬ旅をしてしまった
「つまらぬ旅をしてしまった」と後悔することがある。
ルパン三世の五ヱ門の台詞、「つまらぬものを斬ってしまった」のようなかっこいい意味ではない。
雨女の私は、行く先々で雨に祟られがちだが、本当に行きたかったところは、天気がどうであれ「来れただけで嬉しい」気持ちになる。(もちろん天気が良いに越したことはない)
もちろん、さほど行きたいという気持ちもなかったが、行って良かったと思える旅もある。新しい発見があったり、美味しいものや、素敵な人に出会うと、そういう気持ちになることも多い。
20年ぐらい前からヨーロッパの各国を回り始めた。どうしても行きたい国や美術館があった。そのリストの全ての国を制覇すると、今度はさほど行きたくもないが、なんか行ってみようかなぐらいの軽い気持ちで国を選ぶことがある。
アメリカからだとヨーロッパは近いし、知らない国の文化や食べ物だから、もちろん興味深いのだけど、旅から帰ってきて思うのだ。
「なんか、つまらない旅だったな」。
本当に行きたい場所に行くべきだと決めた。やはり行きたいところは、いつまでも心に残る。逆にそうでないところは、行った記憶もあやふやになる。
日本に来て、60歳になって無職になり、なんとなく時間潰しに、興味のない美術館に足を運んだり、有名観光地というだけで旅先を選んでいる傾向を最近感じる。
興味のないところは印象が薄すぎる。そして思う。「つまらない旅をしてしまった」。貯金を崩しての老後の楽しみとしては、あまりにも贅沢、いや無駄遣いだろう。
ヨーロッパでは行きたいところは行ったと思う。もちろんまだ訪れていない魅力的な国の方が多いが、本当に行きたい国はもうない。コロナによる出入国制限がもう少し緩和されたら、今度はアジアを訪れてみたい。
日本でも行きたいところはまだある。すでに予定を組んだところもあり、細かい計画も立てている。だけど、おそらく来年の頭には、日本で行きたいところは全て制覇してしまうと思う。もちろん、まだ見ぬ素晴らしい土地はあるのだが…
無職になり、時間が余り、人と会うことが少なくなって、どこか心の隙間ができると、つい旅行サイトを見てポチってしまう。寂しさを埋めるために旅をするようになった。旅の出発前から、ワクワクしてしまう。
もし、旅系ユーチューバーとして注目を浴びたいのなら、自分の気持ちよりも、視聴者を意識した」旅をしていただろう。
私が動画を作っているのは、単に自分のための記録、アルバム作りのようなものだから。(実際に後悔している動画と自分だけが閲覧するための非公開動画をあげている)
無職になり、旅をして老後を楽しもうと思ったけど、また秋から少しずつ仕事をしていこうかと思っている。もちろん旅も続けながら。そうすれば、つまらない旅に自分を向かわせることも少なくなるだろう。
つまらない旅というのは、団体ツアーで感じることが多いように思う。団体ツアーは比較的値段がリーズナブルに観光地を回る企画だとは思うが、wi-fiもトイレもない小さなバスに座らされ、さほど美味しいと思えない冷めた一択メニューを食べ、やたら店を回って買わされるツアーが多い。気の合う友だちや恋人、家族が一緒だと楽しいかも知れないが、一人者はどこか割り切りを持たないと楽しめない。
「よくわからないけど、行っておくか」。こういう気持ちの旅はもうやめる。